寝付けなくなったり眠りが浅くなっていると感じたら?

寝付けなくなったり眠りが浅くなっていると感じたら

脳と体を健やかに保つために欠かせない睡眠。睡眠には、疲労回復などのほか、体の代謝を正常にしたり免疫力を高めたりと、様々な役割があります。

しかしながら厚労省の調査によると、現代人の約2割が十分に睡眠をとれていない状態だそうです。特に働き世代は「睡眠が足りている」と実感している人の割合が男女ともに低く、多くの人が脳や体の回復を待たずに活動しているといえます。

では、なぜ多くの人が十分な睡眠をとることができていない状態なのでしょうか。その理由としては、「睡眠に割ける時間が少ない」といった直接的なものだけでなく「寝ようとしてもなかなか寝付けない」「寝ても目が覚めてしまう」など睡眠の質が悪いというものも挙げられます。

慢性的な睡眠不足は仕事などの効率が落ちるだけでなく、体調を崩しやすくなるなど様々な問題を引き起こします。そうならないようにするためにも、まずは寝付けなくなる・眠りが浅くなる理由を見ていきたいと思います。

なぜ寝付けなかったり眠りが浅くなったりするの?

寝付けなくなったり眠りが浅くなるのには様々な理由がありますが、よくある主な原因には以下の3つがあります。

睡眠環境が悪い1.睡眠環境が悪い
寝室など眠る環境の室温や明るさ、音などが睡眠に適していない時、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなります。そのほかにも、枕やマットレスなど寝具が合っていない、リラックスできる服を着用していないなども、環境的な要因に当たります。

2.心身の疲労
人は脳と体の両方が疲れている時、もっともよく眠りやすくなります。しかしながら、脳と体の疲れは必ずしも一致しません。例えば頭をたくさん使い「疲れた」と感じているのに肉体的な疲労は蓄積していない、などといった状況はあるかと思います。このように脳と体の疲れの度合いに著しい差があると、良質な睡眠をとりにくくなります。

3.過度のストレス
人には、興奮や活気などを司る「交感神経」とリラックスした状態を司る「副交感神経」があり、睡眠時には「副交感神経」が優位になります。しかしながら、過度のストレスを抱えているとこの切り替えがうまくいかなくなってしまいます。そうなると、眠ろうとしても胸がドキドキしたり目が冴えてしまったりして、寝付くことが難しくなります。

良質な睡眠をとるにはどうしたらいいの?

睡眠の質が悪い、と感じたら、まずは眠りにつく環境が睡眠に適しているかを確認しましょう。室温は暑すぎたり寒すぎたりしないか、大きな音が耳に入る環境にないか、マットレスが柔らかすぎないかなど、睡眠環境を見直すことで睡眠の質が格段に良くなることがあります。

また、デスクワークなど頭脳労働を中心としたライフワークであるなら、意識的に運動する機会を作り、体を疲れさせることが良い眠りのためには有効です。そして意外かもしれませんが、体が疲れすぎている場合にも、呼吸が浅くなり睡眠の質が落ちることがあります。極端に肉体疲労が蓄積していると感じたら、ゆっくりと湯船で温まってから寝室へ向かうなど、体の疲労を和らげてから眠りにつくようにしましょう。

もし疲れていてもなかなか寝付けない、眠りについても目が覚めてしまう、などが頻繁に起こるようであれば、ストレスなど心理的なことが要因としてあるかもしれません。ストレスにより睡眠が十分にとれなくなると、肉体的にも精神的にも弱っていってしまい、ますます状況が悪化してしまいます。もしそのような状況が続くようであれば、心療内科など心と身体を専門に見てくれる病院を受診することも検討しましょう。

心と体が関係し合って起こる症状についてや具体的な症例などについては、名古屋の「GATE CLINIC」のサイトで詳しく見ることができます。睡睡眠不足の要因としてもし少しでも「ストレス」が考えられる方は、ぜひ覗いてみてください。