「社交不安障害」の症状と心療内科で行う治療例

聴衆にさらされるビジネスマン

「社交不安障害」という病気をご存じでしょうか?人から注目されるような状況に対して非常に強い不安や恐怖を感じ、生活に支障が出ることもある疾患です。社交不安障害は、その症状から「あがり症」「内気」など、長い間性格の問題として捉えられてきました。

人前でスピーチをする時に緊張したり、何かに挑戦する時「失敗して恥をかくんじゃないか」と不安になったりするのは、誰しも身に覚えがある感情かと思います。しかしながら、社交不安障害によって生じる不安感や緊張感は、そういったよくある感情とは明確に異なります。

性格的な「あがり症」と社交不安障害の違い

人前で何かをしたり、人の注目を集めるような場面が苦手という方は少なくありません。そうした性格的な「あがり症」の場合、何度か同じ状況を経験すると次第に慣れ、緊張しにくくなってきます。また、深刻な身体症状はほとんど表れません。

これに対し、社交不安障害の場合、人に注目される場面において過剰な不安と緊張におそわれます。その不安と緊張から、動機、吐き気、震え、発汗などの身体的な症状が顕著に表れ、時にはパニック状態に陥ることもあります。こうしたことから、なかなか良好な対人関係が築けず、集団から孤立してしまったり、自宅から出ることができなくなってしまうこともあるのです。

社交不安障害の治療方法

社交不安障害は、精神疾患により身体的な症状が発現する病気の1つです。そのため、心と体の両面から治療を施す「心療内科」での治療が一般的です。

社交不安障害に対し、心療内科では主に「認知行動療法」という方法で治療にあたります。認知行動療法では、本人の頭の中にある恐怖や不安の原因と、「現実に起こっていること」のずれを修正していきます。こうして本人の認知している事象の修正を行った後、「行動療法」に進みます。

行動療法は、恐怖感の少ないものから強いものへ、段階的に挑戦する治療法です。こうした治療を経て、徐々に不安や恐怖を克服し、日常生活への復帰を目指します。

社交不安障害の治療をするなら、継続して通える医院を選びましょう

精神疾患は、治療を途中で中断してしまうと、症状が悪化することがあります。そのため、社交不安障害の治療を効果的に進めていくには、通いやすく安心して治療に専念できる心療内科を選ぶことが大切です。

継続して通いやすい心療内科を選ぶ場合、自宅や勤務先の近くなど生活圏にある医院を選ぶほか、駅から近い医院を探すのもおすすめです。駅近の心療内科は仕事帰りや買い物帰りなどにも立ち寄ることができるので、格段に通いやすくなります。心療内科は大きな駅の周辺にあることも多く、例えば名古屋駅の近くには「とわたり内科・心療内科」という医院があります。こちらは精神科、心療内科、内科の治療を行っている医院で、心の症状にも体の症状にも詳しいベテランの医師が対応してくれます。駅直結で通いやすく、社交不安障害の治療に精通した医師が診てくれるので、安心してしっかりと治療に専念できますよ。

社交不安障害の症状の辛さは、本人にしかわかりえないところもあります。もし辛いと感じたら、安心して通える心療内科を早めに受診してくださいね。