自身の体をいたわることからはじめましょう

メンタルヘルスケアに周囲の人の協力は不可欠ですが、自身の予防、ケアはそれ以上に大切です。どんなに周囲の人が協力してくれても、自身で克服しようという気持ちがなければ、心の病は治りません。

過度なストレスによって心の病になることから、自身を弱い人間だと思い込み、余計に落ち込む人もいます。しかし、必ずしも弱い人間がメンタルの病気になるわけではありません。同じ出来事が起こっても、平気な人もいれば、深く傷つく人もいます。人によって受け止め方や、ストレスの対処法が異なるからですが、同じ人であっても上手に受け止められる時と、受け止めきれずに心の病になってしまう時があります。

これは、身体や精神の状態によるものです。誰でも機嫌が良い時と悪い時があります。機嫌の良い時には快く聞いてあげる頼みごとでも、虫の居所が悪くて聞き入れられない時もあります。寝不足や空腹の時は、イライラします。身体的にも精神的にも、良い状態を保つことが、心の病を防ぐポイントになるでしょう。

充分な睡眠を取り、健康バランスに優れた食事を心がけ、適度な運動をしましょう。時には思考を停止させ、ぼんやりと過ごす時間も必要です。好きな趣味に没頭したり、美しい景色を見たりするのも有効です。